JST CREST Internet of Realities 第3回シンポジウム
紡ぎ、繋ぐ、リアリティの未来

日時:2026年3月17日(火)13:00-18:00 (終了後、懇親会開催予定)
場所:東京大学 武田ホール(本郷地区キャンパス 武田先端知ビル内)/ オンライン中継予定(一部現地のみ)
参加費:無料(懇親会参加は有料)
参加申し込みフォームはこちらhttps://forms.gle/FUpmoSPRrgnioP4c8

プログラム(予定)
13:00-13:45 開会の挨拶 + 講演(米澤拓郎)
13:45-14:30 基調講演1 (徳田英幸先生)
14:30-15:05 クロストーク+会場質疑(徳田英幸先生 x 青木崇行 x 塚田 学 x 米澤拓郎)モデレータ: 藤井直敬
15:15-16:30 ポスターセッション
16:30-17:15 基調講演2 (落合陽一先生)
17:15-17:50 クロストーク+会場質疑(落合陽一先生 x 金岡晃 x 米澤拓郎)モデレータ:為末大
17:50 閉会の挨拶
18:00-19:30 懇親会

主催

科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST)
プロジェクト名: JST CREST「基礎理論とシステム基盤技術の融合によるSociety 5.0のための基盤ソフトウェアの創出」
研究課題名: 「多様な形態の現実を安心・安全に創り・繋ぐTrusted Inter-Reality基盤」
研究代表: 米澤拓郎(名古屋大学)
主たる共同研究者: 金岡晃(東邦大学), 青木崇行(カディンチェ株式会社), 塚田学(東京大学)
研究期間: 2022~2028年度の5.5年間

開催趣旨

インターネットが空間・身体・文化・社会の多層的な世界をつなぐ時代に向けて、Internet of Realities(IoR)は多様な主体が自身または互いの「リアリティ/現実」を理解し、より豊かな社会的つながりを築くための新たなフレームワークを提示しています。本シンポジウムでは、IoRプロジェクトが目指すビジョン(参照:IoRホワイトペーパー)の実現に向け、研究プロジェクトの進捗、社会実装に向けた挑戦、そして最新の技術・デザイン・倫理的議論を多角的に共有し、未来の社会基盤の1つとしてのIoRの姿を共に描く場を目指しています。

本シンポジウムでは、プロジェクト研究者による取り組み紹介に加え、分野を牽引してきた研究者/ビジョナリーによる基調講演プロジェクト研究者とのクロストーク、そして次世代研究を担う若手・学生によるポスターセッションを開催します。技術・デザイン・都市・福祉・メディア・教育など多様な領域が交差するIoRのテーマを、多様な立場の参加者が“自身のリアリティ”から語り合うことで、新たな共通基盤や協働の可能性を拓くことを目指します。IoRの理念を社会にひらき、研究者・実践者・市民が共に未来のリアリティを構想する創造的な交流の場となることを期待しています。

オンライン配信会場

準備中


プログラム(随時アップデートします)

13:00-13:45 開会の挨拶 + 講演

Internet of Realities──"事実"から"現実"のインターネットへ
米澤 拓郎 (名古屋大学 大学院工学研究科 准教授 / 研究代表者)
名古屋大学大学院工学研究科准教授。2010年慶應義塾大学博士号取得(政策・メディア) 。2012年カーネギーメロン大学客員研究員、慶應義塾大学大学政策・メディア研究科特任講師、特任准教授などを経て現職。システム・ネットワーク・ヒューマンコンピュータインタラクションの交点に興味。日欧共同研究開発プロジェクト、独立行政法人情報通信機構ソーシャルビッグデータプロジェクト、 総務省G空間プロジェクト、内閣府SIP2スマートシティプラットフォーム事業等においてIoT・機械学習分析技術を活用したスマートシティに関する研究開発を先導。現在、JST CRESTプロジェクト(S5基盤ソフト領域)およびJST RISTEXプロジェクト(社会的孤独・孤立予防領域)の研究代表として、Internet of Realitiesに関する研究を推進。2009年IBM Ph.D Fellowship Award、2013年/2019年情報処理学会山下記念研究賞、2021年IPSJ/IEEE Computer Society Young Computer Researcher Awardなどを受賞。

講演概要:私たちは今、物理空間・デジタル空間・社会的関係・個人の主観が複雑に重なり合う多層的な世界に生きています。一方で、今後はこれらの“リアリティ”の断片化が進み、相互理解の大きな障壁となることが懸念されます。IoR(Internet of Realities)は、この断片化された多様なリアリティを安全かつ信頼できる形で創造し、つなぎ、共有するための新しい概念フレームです。本講演では、ホワイトペーパーで提示したIoRの基本構造として、Reality Embedding / Hosting / Networking の3つの柱、ならびにそれを縦断するセキュリティ・プライバシー・信頼性・社会的つながりの再設計といった視点から、IoRが目指す社会像を概説します。JST CREST、RISTEXにおける研究を通じて実装を進めてきた都市デジタルツイン、身体データによる関係性デザイン、MR・ロボティクスによる遠隔コミュニケーション、主観的体験の共有基盤などのプロトタイプを紹介し、IoRが現実世界の課題解決とどのように接続し得るかを紹介します。最後に、孤立・孤独予防、文化的相互理解、ウェルビーイング、都市・地域づくりといった応用領域におけるIoRの可能性を展望し、「多様なリアリティが共存し、互いが自然に支える社会」をどのように構築するかを議論できればと思います。


13:45-14:30 基調講演1

Internet of Realitiesを支えるBeyond 5G/6Gの挑戦 〜時間・空間・身体の制約を超えて〜
徳田 英幸 (国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT) 理事長)
国立研究開発法人情報通信研究機構 理事長。カーネギーメロン大学計算機科学部研究准教授、慶應義塾大学環境情報学部教授、慶應義塾大学常任理事、環境情報学部長、大学院政策・メディア研究科委員長などを経て、慶應義塾大学名誉教授。専門分野は、計算機科学、分散システム、オペレーティングシステム、リアルタイムシステム、ユビキタスコンピューティングシステム、IoT、Cyber-Physical System。日本学術会議連携会員、XGMFアドバイザー、スマートIoT推進フォーラム座長、重要生活機器連携セキュリティ協議会会長、 総務省サイバーセキュリティタスクフォース構成員、JST CRDS特任フェロー、JSTさきがけ「IoTが拓く未来」の研究統括などを務める。情報処理学会会長、ユビキタスコンピューティングシステム研究会主査、内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)情報セキュリティ補佐官、ネットワークロボットフォーラム会長などを歴任。研究教育業績に関して,Motorola Foundation Award, IBM Faculty Award, 経済産業大臣賞,総務大臣賞,慶應義塾 義塾賞,情報処理学会功績賞,情報セキュリティ文化賞,慶應義塾 福澤賞,文部科学大臣表彰科学技術賞などを受賞


講演概要:IoRは、IoTがあらゆるモノをサイバー空間に接続し、CPSがサイバー空間と物理空間を 融合しコントロール可能にしたICT進化の流れの中にあり、人々の多様な現実の認識を接続し、調和させることを目指しています。 本講演では、Internet of Realities を支える基盤としての視点からBeyond 5G/6Gネットワークに焦点を当て、さまざまなユースケースをもとにその機能について議論します。 まず、B5G/6Gがターゲットとしている2030年代の社会イメージについて議論し、NICTのホワイトペーパーにおける「サイバネティク・アバター社会」「月面都市」「時空を超えて」「サイバー世界の光と影」といったB5G/6G時代の生活シナリオを紹介し、NICTの基盤技術の研究開発やテストベッドの今後の方向性について議論します。


14:30-15:05 クロストーク1 (徳田 英幸 ✖ 青木 崇行 ✖ 塚田 学 ✖ 米澤 拓郎)モデレータ: 藤井 直敬

モデレータ
藤井 直敬 (デジタルハリウッド大学 学長補佐・卓越教授 / 次期学長, 株式会社ハコスコ)
東北大学医学部卒業。同大医学部眼科教室にて初期研修後、同大大学院に入学、1997年、博士号取得(医学)。1998年よりマサチューセッツ工科大学にて研究員として勤務。2004年帰国。理化学研究所脳科学研究センターにて適応知性研究チーム・チームリーダーを務める。2014年、株式会社ハコスコ創業。著書に、『予想脳』(岩波科学ライブラリー)、『ソーシャルブレインズ入門-<社会脳>って何だろう』(講談社現代新書)、『つながる脳』(NTT出版)最新刊に『拡張する脳』(新潮社)がある。



徳田 英幸 (情報通信研究機構 理事長)

青木 崇行 (カディンチェ株式会社 CEO / 主たる共同研究者)
カディンチェ株式会社代表取締役。2009年慶應義塾大学博士号取得(政策・メディア)。ソニー株式会社を経て、カディンチェ株式会社を設立。カディンチェではXRやAIに関するソフトウェア開発に従事。2025年10月にカディンチェは(株)アマナのグループに参画。2025年11月に大日本印刷(株)とDNP XR STUDIOを開設。ネパールで農村開発に取り組む特定非営利活動法人パックス・アース理事長や、アスリートによる社会貢献を目指す一般社団法人アスリートソサエティ事務局長も務める。


塚田 学 (東京大学 大学院情報理工学系研究科 准教授 / 主たる共同研究者)
2021年より、名古屋大学特任准教授および、Aalto大学客員教員も兼任。2005年慶應義塾大学環境情報学部卒業。2007年慶應義塾大学政策・メディア研究科修士取得。2007年よりフランス・パリ国立高等鉱業学校 (Mines ParisTech) ロボット工学センター博士課程在籍および、フランス国立情報学自動制御研究所 (Inria)にて研究員として勤務。2011年博士号取得。2014年よりSoftware Defined Media(SDM)コンソーシアム・チェア。 2014から2022年までWIDEプロジェクトのボードメンバー。自動運転のネットワーク通信、インターネット映像音声に取り組む。



米澤 拓郎 (名古屋大学 大学院工学研究科 准教授 / 研究代表者)

15:15-16:30 ポスター・デモセッション


  • 調整中


16:30-17:15 基調講演2

計算機自然の地平──情報と物質の交差にひらく新しい自然
落合 陽一 (筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長・准教授)
2015年東京大学大学院学際情報学府博士課程早期修了、博士(学際情報学)を取得後、筑波大学図書館情報メディア系助教に着任。同年、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社を設立し、CEOに就任。2017年、「デジタルネイチャー推進戦略研究基盤」を筑波大学内に設立し、本基盤の代表/准教授として就任。2020年、筑波大学デジタルネイチャー研究開発センター長に就任。令和7年度文部科学大臣表彰 科学技術賞理解増進部門、令和5年度文部科学大臣表彰 若手科学者賞。2022年World Economic Forum Young Global Leaders 選出、2021年Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART AND TECH, 他多数受賞

講演概要:我々は今、計算機が遍在する環境に生きている。センサ、AI、デジタルツイン、XR──それらは自然を拡張し、情報と物質の境界を溶解させつつある。本講演では、筆者が提唱する「計算機自然(Digital Nature)」の思想を軸に、人間・機械・環境が再統合される未来のリアリティを論じる。波動工学やHCI、空中像や音響制御といった表現技術の実装例、ならびに社会実装としてのxDiversityやEXPO 2025「null²」パビリオン設計等を紹介し、CREST Internet of Realities(IoR)との接続点を浮かび上がらせる。情報の地層に現れる新たな自然観と、人間拡張・社会変容のビジョンを提示したい。


17:15-17:50 クロストーク2 (落合 陽一 ✖ 金岡 晃 ✖ 米澤 拓郎)モデレータ: 為末 大

モデレータ
為末 大 (株式会社Deportare Partners 代表)
1978年広島県生まれ。スプリント種目の世界大会で日本人として初のメダル獲得者。男子400メートルハードルの日本記録保持者(2025年12月現在)。現在は執筆活動、身体に関わるプロジェクトを行うほか、アスリートとしての学びをまとめた近著『熟達論:人はいつまでも学び、成長できる』を通じて、人間の熟達について探求する。その他、主な著作は『Winning Alone』『諦める力』など。



落合 陽一 (筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター長・准教授)

金岡 晃 (東邦大学 理学部 教授/ 主たる共同研究者)
千葉県出身。2004年筑波大学博士号取得(工学)。セコム株式会社研究員、筑波大学研究員・助教、東邦大学講師を経て現職。ヒューマンファクタに焦点を当てたユーザブルセキュリティ研究や高機能暗号の実用化研究に従事。ユーザブルセキュリティワークショップ(UWS)立ち上げや情報処理学会論文誌「ユーザブルセキュリティ」特集編集委員長など、国内のユーザブルセキュリティ研究を牽引。2014年情報処理学会山下記念研究賞受賞。



米澤 拓郎 (名古屋大学 大学院工学研究科 准教授 / 研究代表者)

18:00 懇親会(希望者のみ:有料)

協賛・協力

・IoRコンソーシアム
・JST RISTEX「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム (社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)」採択課題「サービス・モビリティと多形態コミュニティの繋がりによる社会的孤立・孤独予防モデル」
・JST CRONOS 採択課題「多様な移動体と人間を繋ぐ進化型コミュニケーション基盤」

参加申し込みフォーム

https://forms.gle/FUpmoSPRrgnioP4c8

お問い合わせ

contact-crest-ior[atmark]kadinche.com (本イベント運営担当:カディンチェ株式会社(担当:森田))

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