JST CREST 領域横断シンポジウム

現実/幻覚とバーチャル・リアリティ

日時:2025年3月14日(金)13:00-18:00 (終了後、懇親会開催予定)
場所:東京大学 武田ホール(本郷地区キャンパス 武田先端知ビル内)/ オンライン中継予定(YouTube)
参加費:無料(懇親会参加は有料)
参加申し込みhttps://forms.gle/SePEAuZMpe2ABfXj9

主催

・JST CREST 「生体マルチセンシングシステムの究明と活用技術の創出」領域 研究課題名:「幻覚スペクトラムの操作と可視化」
・JST CREST 「基礎理論とシステム基盤技術の融合によるSociety 5.0のための基盤ソフトウェアの創出」 研究課題名:「多様な形態の現実を安心・安全に創り・繋ぐTrusted Inter-Reality基盤」

開催趣旨

情報技術は、我々の現実を物質空間からサイバーな仮想空間へと拡張してきました。近年では、人間の五感とより直結する高度なVirtual Reality(VR)技術が次々と登場し、新たな産業の創造も期待されています。その応用は従来の産業応用(エンターテイメントやテレプレゼンス)に留まらず、近年では行動理解やリハビリテーションなどの医療応用分野にまで及んでいます。一方、その高い没入体験と引き換えに、常時装着するVR機器を通じた生体・環境情報に関するセキュリティ・プライバシーリスクや、肉体・精神への侵襲的な攻撃手法の登場も懸念されています。
研究プロジェクト JST CREST「Internet of Realities」では、様々な物質・仮想空間及びそこに存在する主体からなる多様な形態の現実をどう理解・構成しつつ、その安心・安全な接続・統合を実現する情報基盤技術の確立とその応用を目的としています。また、JST CREST「幻覚スペクトラムの操作と可視化」では、 XRやロボット技術を駆使して、健常者や精神・神経疾患を対象に幻覚スペクトラム・自他境界の操作技術を開発するとともに、fMRI情報を解読して再構成するデコーディング技術を用いて、脳が生成した「幻覚スペクトラ ム」の脳情報表現の理解と可視化を目指しています。本シンポジウムでは、バーチャル・リアリティ技術を軸としながら、両プロジェクトが対象とする「現実」と「幻覚」、およびその境界が織りなす個人・社会の姿について理解を深めることを目的としています。招待講演として海外からの講演者を予定する他、ポスターセッションなどを通じて人と情報技術が描く未来社会像を議論いたします。

オンライン配信会場

TBA

プログラム(随時アップデートします)

13:00-14:00 開会の挨拶、プロジェクト紹介

高橋 英彦 (東京科学大学 大学院医歯学総合研究科 主任教授)
1997年東京医科歯科大学医学部卒業。2005年東京医科歯科大学博士(医学)。京都大学大学院医学研究科 精神医学教室 准教授などを経て、2019年から現職。専門は統合失調症、依存症、脳画像。2013年日本学術振興会賞や2009年ベルツ賞一等賞(共同受賞)受賞など数多く受賞。JST CREST 「幻覚スペクトラムの操作と可視化」研究代表。

米澤 拓郎 (名古屋大学 大学院工学研究科 准教授)
2005年慶應義塾大学環境情報学部卒業。2010年慶應義塾大学博士(政策・メディア) 。カーネギーメロン大学客員研究員、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任准教授などを経て現職。システム・ネットワーク・ヒューマンの交点に興味。IBM Ph.D Fellowship Award(2009)、情報処理学会山下記念研究賞(2013/2019)、IPSJ/IEEE Computer Society Young Computer Researcher Award(2021)などを受賞。JST CREST 「多様な形態の現実を安心・安全に創り・繋ぐTrusted Inter-Reality基盤」研究代表。

14:00-15:00 基調講演1

15:00-15:10 休憩

15:10-16:00 基調講演2 or プレゼンテーションセッション

16:00-16:10 休憩

16:10-17:00 ポスターセッション(現地参加者のみ)

17:10-18:00 パネルディスカッション 「事実と現実と幻覚」(仮)

18:00 懇親会(希望者のみ:有料(4,000円))

協賛・協力

・JST RISTEX「SDGsの達成に向けた共創的研究開発プログラム (社会的孤立・孤独の予防と多様な社会的ネットワークの構築)」採択課題「サービス・モビリティと多形態コミュニティの繋がりによる社会的孤立・孤独予防モデル」

お問い合わせ

contact-crest-ior[atmark]kadinche.com (本イベント運営担当:カディンチェ株式会社(担当:森田))